第2回 臨床工学技士(CE)

臨床工学技士(Clinical Engineer)とは

臨床工学技士はメディカルスタッフの一職種であり、”いのちのエンジニア”と呼ばれ、医療機器のスペシャリストです。 病院内で、医師・看護師や各種の医療技術者とチームを組んで生命維持装置の操作などを担当しています。また、医療機器がいつでも安心して使用できるように保守・点検を行っており、安全性確保と有効性維持に貢献しています。

臨床工学技士の代表的な業務は次のとおりです。(引用:公益社団法人 日本臨床工学技士会)

  • 心臓手術業務(人工心肺の操作、管理)やそのほかの手術業務(手術中に使用する様々な機器の操作、管理)
  • 不整脈治療業務(ペースメーカーや植え込み型除細動器の管理、操作)
  • 集中治療室業務(人工呼吸器などの生命維持装置の操作、管理)
  • 血液浄化業務(人工透析装置の操作)
  • 医療機器保守管理業務(院内で使用するすべての医療機器の保守、点検)

当会では人工透析業務 ※1 を中心に人工呼吸器やシリンジポンプ ※2 などの医療機器の保守点検も担っています。

※1 人工透析/腎臓のかわりに機械を使って血液をきれいにする治療法

※2 シリンジポンプ/一定の量・速度で血中へ薬剤を送り出すことができる機器

清和会ではたらく臨床工学技士。現在、奥州病院と岩手クリニック一関では23人のCEが働いています。20代のCEが多く、先輩方に支えられ成長を目指しています。また、同年代で悩みや知識を共有し合うことで励まし合いながら患者さんのためにキャリアを積み重ねています。

臨床工学技士の一日*奥州病院の日勤

7:15お仕事開始!腎センター(人工透析センター)で透析器の準備をします

プライミング:ダイアライザと血液回路内の微細な塵、膜の保護剤などを洗浄、回路内を生理食塩液や透析液で充填し空気を除去します。

8:00申し送り

8:30穿刺(せんし=針を血管に刺すこと)

10:15ちょっと早いお昼休憩!

11:15院内にある医療機器の点検

12:30返血

機械点検

院内ラウンド

次の日の準備など

16:00申し送り

16:15お仕事終わり!お疲れ様でした

人工透析を受ける患者

*岩手クリニック一関の勤務時間帯は若干異なります。

準夜勤

14:30 お仕事開始

プライミング

申し送り

次の日の準備

16:00穿刺

機械点検

透析液の補充

19:00返血

22:00機械点検

後片付け

戸締り

23:30お仕事終わり!

臨床工学技士インタビュー

「目指したきっかけ」「なってみて良かったこと」「働いてみて困ったこと」「未来の臨床工学技士へメッセージ」を紹介しています。

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