臨床工学技士(Clinical Engineer)とは
臨床工学技士はメディカルスタッフの一職種であり、”いのちのエンジニア”と呼ばれ、医療機器のスペシャリストです。 病院内で、医師・看護師や各種の医療技術者とチームを組んで生命維持装置の操作などを担当しています。また、医療機器がいつでも安心して使用できるように保守・点検を行っており、安全性確保と有効性維持に貢献しています。
臨床工学技士の代表的な業務は次のとおりです。(引用:公益社団法人 日本臨床工学技士会)
- 心臓手術業務(人工心肺の操作、管理)やそのほかの手術業務(手術中に使用する様々な機器の操作、管理)
- 不整脈治療業務(ペースメーカーや植え込み型除細動器の管理、操作)
- 集中治療室業務(人工呼吸器などの生命維持装置の操作、管理)
- 血液浄化業務(人工透析装置の操作)
- 医療機器保守管理業務(院内で使用するすべての医療機器の保守、点検)
当会では人工透析業務 ※1 を中心に人工呼吸器やシリンジポンプ ※2 などの医療機器の保守点検も担っています。
※1 人工透析/腎臓のかわりに機械を使って血液をきれいにする治療法
※2 シリンジポンプ/一定の量・速度で血中へ薬剤を送り出すことができる機器
臨床工学技士の一日*奥州病院の日勤
7:15お仕事開始!腎センター(人工透析センター)で透析器の準備をします
プライミング:ダイアライザと血液回路内の微細な塵、膜の保護剤などを洗浄、回路内を生理食塩液や透析液で充填し空気を除去します。
8:00申し送り
8:30穿刺(せんし=針を血管に刺すこと)
10:15ちょっと早いお昼休憩!
11:15院内にある医療機器の点検
12:30返血
機械点検
院内ラウンド
次の日の準備など
16:00申し送り
16:15お仕事終わり!お疲れ様でした
*岩手クリニック一関の勤務時間帯は若干異なります。
準夜勤
14:30 お仕事開始
プライミング
申し送り
次の日の準備
16:00穿刺
機械点検
透析液の補充
19:00返血
22:00機械点検
後片付け
戸締り
23:30お仕事終わり!
臨床工学技士インタビュー
「目指したきっかけ」「なってみて良かったこと」「働いてみて困ったこと」「未来の臨床工学技士へメッセージ」を紹介しています。