言語聴覚士インタビュー

Q1.言語聴覚士になろうと思ったきっかけは?言語聴覚士という職業をどこで知りましたか?

母が看護師で、今後需要のある職業だからと勧められ、高校生の頃に母の職場に言語聴覚士の見学に行きました。コミュニケーションをとるのはとても大事なことです。それが出来ないのは困るので、サポートできる仕事がしたいと思ったのがきっかけです。

大学の時に講演に来られたOGの方のお話を聞いて。

幼い頃、私自身も言語発達の遅れによりうまく発音できないことがあり、ことばの教室に通って周りの子と同じように話せるようになった経験がきっかけで、高校時代にどんな職業なのか調べて言語聴覚士を知りました。

Q2.言語聴覚士になってよかったことは何ですか?

目の前の患者様が話せるようになった事。まったく食べられなかった人が食べられて嬉しそうな表情をしている時。患者様のご家族に喜んでもらえた時。

どの職種でも言えることですが、感謝される時や良くなったことをお互いに実感できたとき。

胃ろう(※1)や経鼻管(※2)の方が、口から食べられるようになったときは言語聴覚士としてやりがいを感じます。

※1 胃ろう:口から食物をとることが出来ず、直接胃に穴を開け、栄養分を取る方法。
※2 経鼻管:口から食物をとることが出来ず、鼻から管を入れ栄養分を取る方法。

Q3.言語聴覚士として働いていて、困ったことや難しかったことは何ですか?

失語症の患者様とのコミュニケーションの取り方が難しい。

自分の判断一つで患者様の予後に影響する為、より慎重に考えて行動しなければならないこと。

リハビリの効果が他の療法よりも実感して頂くのに時間がかかるため、長期的にリハビリを行っていく必要がある点。

Q4.未来の言語聴覚士へメッセージをお願いします

こういう職業もあるんだなということを知って、少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
言語聴覚士は言語聴覚士しか出来ない、病院にとって貴重な存在だと思います。少しでも多くの人を助けられるような言語聴覚士になりましょう。

1つの道に絞って勉強をするという判断は難しいけど、きっと将来の強みになると思います。学生のうちに、小さい疑問はどんなことでも先生や同級生と共有し、思考する機会が大切だと思います。

今、あなたが当たり前のように話したり、ご飯を食べたりしていることが突然、出来なくなったらどうしたら良いでしょうか?
興味が少しでもあれば言語聴覚士を調べてみてください。高齢化社会である日本において必ず大切になってくる分野だと思うので、やりがいのある仕事になると思います。

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