施設長ご挨拶

 令和6年6月より、本苑の施設長に就任しました。どうぞよろしくお願いします。

3月までは、岩手医科大学で、解剖学を中心に、医学部学生の医学教育や、臨床の先生方とともに医学研究に携わっておりましたが、定年退職後の4月より、高齢者の方の健康管理に掛かる地域医療に貢献したいと思い、清和会に入職させて頂きました。

 さて、介護老人保健施設は、介護保険が適応される介護サービスを提供する施設で、要介護認定を受けた方を対象に、利用者の皆さんの健康向上・維持を図り、ご自宅での生活を長くつづけられるよう、ご支援させて頂くことが使命となっています。そして、利用者の皆さんの多くは、何らかの障害(病気)を持っていますので、医学的管理下における健康管理が、大切な役割の一つになります。そこで、施設では、入所者の皆さんには、在宅復帰を目標に、医学的な視点より、栄養・健康管理に注力するとともに、身体のリハビリテーションのみならず、心のリハビリテーションにも配慮し、ご支援を行っています。

 清和苑では、入所者の皆さんが在宅復帰できるように、また、在宅復帰された皆さんが、体調を崩された場合にも、再度、入所頂き、健康状態の回復・維持できるよう、苑とご自宅を行き来きしつつ、良い老後生活を送って頂けるよう、積極的なケアマネジメントを行なっています。

 ただし、ご利用者の皆さんの多くは、症状安定期ではあるものの、時として、急激な病状変化が想定されます。その際には、迅速に診療を行い、必要に応じて併設医療機関である奥州病院にて専門的な医療を受けることができます。入院対応となった場合にも、治療経過次第で、ご本人様やご家族のご希望に応じて、再入所をお受けすることも可能です。

 また、本苑の入所利用以外にも、通所リハビリテーションを利用されることで、利用者の皆さんの健康回復・維持を果たして頂けるように、個別訓練や機器を使った運動、マッサージ、認知機能の維持のための作業療法など、さまざまなリハビリテーションを実施し、さらに、医師よる定期的な診察と身体観察、利用者様とご家族も参加して頂くリハビリ会議を通じて、ご支援させて頂きます。

 一方、本苑では、ご利用者の皆さんに、出来る限り沢山の交流機会を確保し、充実した日常生活を送っていただけるよう、施設内で行える行事の充実化を図りたいと思っております。苑内のレリクリエーション活動としては、敬老会やお誕生会をはじめ、花見や紅葉の季節には、福祉車両を使って、外出する機会を設け、季節を感じていただくなど、四季折々の行事も行っております。現在は、COVID19感染症の流行により、外部のボランティアの皆さんによる慰問・講演などの開催を中止していますが、状況が落ち着きましたら、踊りや民謡などの慰問や、さらに市内の学校や幼稚園・保育園の子どもたちによる訪問を受け入れ、皆さんに喜んで頂けますよう、力を入れて参ります。

 清和苑では、引き続き、地域の高齢者の皆さんの健康管理・維持により、より良い老後生活を送って頂けますよう、努力して参ります。本苑の利用について、ご興味のある方は、是非一度、清和苑へご連絡ください。相談員より直接お話させて頂きます。

介護老人保健施設 清和苑 施設長

人見次郎

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